戻り鰹の季節は暑い&熱かった!

10月19日の土曜日、「コミュニティリーダーズサミット in 高知 2019戻り鰹編」というイベントに参加&ライトニングトークで登壇させて頂いたので、その報告です。 コミュニティにフルコミット!が合言葉の弊社アールスリーは、シルバーサポーターとしてご支援させていただきました。

10月末とは思えない、沖縄と変わらない暑さ(と湿度)で、少し歩くと汗だくになるレベルでした。

戻り鰹とは?

鰹の美味しい季節として春の「初鰹」と秋の「戻り鰹」の年2回があるそうです。この季節を狙って高知で開催されているイベントのネーミングとしては、ぴったりなのではないでしょうか! 地元の方にとっては「普通」の鰹とのことなのですが、県外から来た人間にとってはほおが落ちるレベルの美味さです!ぶ厚く切られた「藁焼き鰹塩たたき」、最高すぎます・・・。

ということで、前夜祭から参加させていただいたのですが、県外からの参加者の皆さん一様に鰹の美味しさに感動していました。 こういう要素こそ、身近にありすぎて気づいていない「コンテンツ」そのものなんだなぁ、と酔った頭でぼんやり思いつつ、明日が本編ということを忘れそうになっていたのでこの日はしれっと撤収させて頂きました。資料の追い込みは明日の午前中が勝負です(^_^;)

コミュニティリーダーズサミット in 高知 2019戻り鰹編

会場は高知駅前にある bridge+ という、素敵なコラボレーションスペースでした。ほぼ会場いっぱいに集まった熱気は、関心軸で集まるコミュニティとしての熱気をはらみつつも県外(主に東京?)からの遠征組が多数ということで、妙な安心感もありつつという、独特の雰囲気でした。なんといいますか、例えるなら社外部活動の強化合宿のような、そんな雰囲気です(伝わりますでしょうか・・・?)。

少し残念なことに、県内からの参加者は全体の25%だったということで、もっと地元からの参加者が増えるといいなぁ!と切に願います。

なんとなく敷居が高くて

地元から参加しづらい理由として、「なんとなく」行きづらい、という声があったそうですが、分かります。超ワカリマス。どうやら県外からいっぱい凄い人が来るみたいで、なんかコワイ。怖いもの見たさで行ってみたいと思う反面、どうしても気後れする感覚、もの凄く分かります。自分もそうです!

これに対するアンサーとして、最後のワークショップで主催の方から「土佐弁で誘えばいいんじゃね?」という、大胆かつ楽しい企画を実施されていたのですが、僭越ながら私からもひとつご提案を!

それは凄く単純で、地元のスピーカーを数で半分(出来たらそれ以上)にすることです。なんか凄い人ばかりが集まるのではなく、隣の会社の・大学の・クラスのあの人があんなことをやっているんだ、へ〜!というレベルから、敷居の高さを崩していってみてはいかがでしょうか?

「話せるネタを持っている人がいない?」

いやいや、戻り鰹のように身近にありすぎて気づいていないコンテンツが、そこここに眠っているかも知れませんよ・・・?

セッション振り返り

さて、タイムテーブルを振り返りますと、2つのパネルディスカッションと3つのサポーターセッション、11のライトニングトーク、最後のグループ・ディスカッションで構成されていました。盛り沢山ですね!

パネルディスカッション1「地域から日本、世界へ」では、2大巨頭のヌーラボ橋本さんとクラスメソッド横田さんを、モデレーターの小島さんがぶった切る(もとい、ツッコミを入れる)という体で進みました。 橋本さんの「逆輸入パターン」というお話や、横田さんの「単年で成果が出るはずもないものを、単年評価でしか出来ないんじゃ、そもそも無理。経営者の相当なコミットが必要」というお話などなど、明日から使えるメソッドがてんこ盛りの楽しいパネルディスカッションとなりました。

パネルディスカッション2「教育×tech×コミュニティ」では、HEART CATCHの西村さんのモデレートによりライフイズテック讃井さん、NPO法人SOMAの瀬戸さんのトークが進んでいきました。 現状の学校教育のトンデモな現状や、それに対する変革に挑んでいるおふたかたのお話は、非常に興味深い内容でした。「木こりが自分で植えた木を切ることはない。でも誰かがやらないといけない」という言葉は、本当に胸に刺さります。

この2つのパネルのグラレコを、長橋さんが作成されていたので、共有します。グラレコ凄い〜!

ライトニングトーク

さて、後半のライトニングトークも大盛り上がりでした。それぞれピンで1個セッションを持てる方々にLTさせるのですから、面白くないわけがないですよねw

で、末席のワタクシが、何故か今回先頭で「ボーリングのピンは何を考えているのか? 〜コミュニティをうまくドライブするn個の方法〜」というタイトルでトークさせて頂きました。資料はこちらです。

LTはやはり超絶難しいですね〜。うまく伝わったか心配であります(^_^;)

まぁ、言いたかったことは古典でありバイブルでありマニュアルでもある、「The Art of Community」に全て書いてありますので、コミュニティに関わる方は全員これを読んで欲しい思います。 たまに読み返すと、困ったことや現在位置の道標となることが、だいたい全部ここに書いてあります。先人の知恵って恐ろしい・・・。

あ、日本語版の紙は絶版になってると言いましたが、いま見たのですがEbook Storeで電子版を購入出来るようになってますね!素晴らしいです。

原書の第2版は、だいぶ加筆修正されたものがPDFで普通に無料でダウンロードできますので、こちらもぜひ!

The Art of Community – Jono Bacon
_Online communities provide a wide range of opportunities for supporting a cause, marketing a product or service, or…_www.jonobacon.com

ちなみに洋書では同じタイトルで別の著者さんのこちら The Art of Community: Seven Principles for Belonging という本もありまして、これもなかなか面白かったです。こちらは2016年に書かれた本なので、時代背景もぐっと新しくなっているので、若い世代の方にも入りやすいかと思います。O’Reilly Learning(旧:Safari Books Online)にも入ってます。

グループディスカッション

イベントの最後は、冒頭でも少し触れた6人ずつに分かれてのワークショップがありました。グループには必ず一人は土佐弁バイリンガル!に入って頂き、「関心軸コミュニティに参加するメリットデメリットを、土佐弁で表現しよう!」というワークショップをしました。みんなの膝で支える「えんたくん」、面白いですね!

我々のグループでは、以下のメッセージが出来ました!

  • メリット1:ぜったい会えんような人に会えるがよ

解説:普段の生活をしていたら絶対会えないような全然別の業種・業界の人に、会って話すことが出来るよ。

  • メリット2:ぐぐったち出てこん話が聞けるがよ

解説:ググっても出てこないような、本当のナマの話・いいことも悪いことも含めて本音が聞けるよ。

  • デメリット:いごっそうやき、良い言われたら行きとうのうなるがよ

解説:いごっそう=漢字で書くと「異骨相」。詳しい解説は Wikipedia に任せます。平たく言うとへそ曲がりと言うか天邪鬼というか。解説としましては、上記メリットを聞いて「分かるんだよ」、と思いつつ、「好きを強要される」と引きますという、(未)参加者の複雑な心境を表しています。

懇親会

最後の懇親会は、一般社団法人焼き餃子協会の餃子ジョッキー小野寺さんが、LTで語った餃子愛をそのままにライブで餃子を焼くというパフォーマンスを披露しつつ、盛大に行われました。

次回は2020年5月23日開催予定ということで、皆様是非!

乾杯のお言葉が「5次会・6次会まで一人も欠けること無く〜」という、冗談とも本気とも取れる挨拶で始まり、高知の夜は深けてゆくのでした・・・美味しい鰹に乾杯!

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西島
"沖縄の自宅からリモートワークで参画している根っからのクラウド・コミュニティ大好き人間。
オープンソースとクラフトビールをこよなく愛する。"